断熱って何?
今回は断熱の基礎の基礎から。
断熱とは文字通り熱を断つという意味で、
外部と内部の熱の出入りをさえぎることです。
断熱の身近な例を挙げるとクーラーボックス。
クーラーボックスは夏の暑い日でも、
飲み物の冷たさを保ってくれますよね。
クーラーボックスは断熱材を用いて作られているので、
熱の出入りを遮断してくれるのです。
もう一つ挙げるとクール宅急便の発泡スチロールの箱、
あれはまさに断熱材でできた箱です。
発泡スチロールは別称でポリスチレンフォームとか、
スタイロフォームなどと呼ばれ、
実際に家の断熱材にも使われているものです。
発泡スチロールの熱の伝えにくさは、
カップ麺の容器をイメージするとよく分かると思います。
内側には熱湯があっても外側は手で持てますもんね。
空気は優秀な断熱材
この発泡スチロール、
なんと98%が空気だって知っていましたか?
実は空気ってトップレベルの断熱性能で、
世の中のほとんどの断熱材はこの空気を利用しています。
ただしこの空気、
動いてしまうと熱を伝えてしまうため、
静止させておく必要があります。
なので断熱材は内部にできるだけ小さな空間を作り、
空気が動かないように加工されているのです。
スチレンフォームでも、
グラスウールでも、
ロックウールでも、
ウレタンフォームでも、
セルロースファイバーでも、
羊毛でも、
断熱の仕組みは基本的には同じで、
空気を閉じ込めているのです。
そうそう、防寒着の定番のダウンジャケットも、
羽毛で空気の空間を作り、
体温を外に逃さないようにしているから暖かいんですよね。
材料よりも目を向けるべきもの
家づくりでは断熱性能の話題をよく目にすると思います。
断熱材にはそれぞれに特徴があり、
長所も短所も持っています。
なので、どれが最も優れた断熱材なのかという答えは無く、
大切なのは正しく施工すること
だと考えています。
どれだけ高性能の断熱材を使ったとしても、
正しく施工されなければ効果が得られないどころか、
逆に家に悪影響を及ぼすことだってあるのです
だからこそ、どんな断熱材を使っているか以上に、
建築会社の施工技術や品質管理に目を向ける
ということが重要なのだと思います。
今回はここまで。
次回は「断熱のよくある失敗編」をお届けします!
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