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家づくりコラム

窓について考える【家づくりで後悔しないために!⑭】 

注文住宅の設計において「窓」は重要な要素の一つです。
窓の位置、形状、大きさなど、
それぞれが機能性、快適さ、家の雰囲気に影響を与えます。

今回はそんな窓についてのお話です。

2023.05.28

日光の採り入れ方を考える

 

窓は自然光を取り入れる主要な手段です。

自然光は空間を明るく、広く見せるだけでなく、
心地よい生活環境を作り出します。

しかし、

日光は方角や季節によって異なる

ため、その性質についての理解が必要です。

南向きの窓からは日中均一な光、
東向きの窓からは午前の光、
西向きの窓からは午後の光、
北向きの窓からは間接的な穏やかな光。

夏場は太陽が高い位置、
冬場は低い位置。

夏場の熱量が大きな日光はどう遮り、
冬場は熱をどう採り込むのか。

これらを理解するとともに、

どの場所にいつ、どんな光を採り入れるのか

を考えます。

例えば、普通は夜に使用するお風呂場の場合、
採光の面からすれば窓は必要ないことになります。

逆に階段や廊下などに窓がない場合は、
日中でも照明が必要となる暗い空間になってしまいます。

ウォークインクローゼットに窓があり直射日光が入ると、
衣類が日焼けしてしまう恐れがあります。

あれば明るいという単純な考えで、
窓を設置しないように注意が必要なのです。

 

通風を計画する

 

窓は家の通風を担当する重要な部分です。

適切な通風は、室内の空気を新鮮に保つだけでなく、
室温や湿度を調節する役割も果たします。

計画的に配置された窓は風の通り道を作り出し、
自然換気を促進することができます。

家の東西や南北を通る風を捉えるために、
どう窓を配置すると良いのかを考えることは、

風通しの良い家

を設計する上での重要なポイントになります。

また、窓の開閉方法も通風に影響を与えます。

通風の面では、窓に平行に吹く風が捉えられない引き違い窓よりも、
横すべり出し窓や縦滑り出し窓のような、
風をキャッチできる開き窓のほうが有利なのです。

 

窓の性能を考慮する

 

窓は家の断熱性や防音性にも影響を与えます。

高性能ガラスを用いたり、
二重窓を設置したりすることで、
冷暖房の効率が上がり、
外部の騒音も遮断することができます。

窓は設置場所や開き方だけでなく、

性能面を考慮する

ことも大切です。

 

プライバシーを確保する

 

窓は光を採り入れる一方で、

外部からの視線も受け入れてしまいます

なので、寝室や脱衣所などのプライバシー重視の場所には、
窓の位置や大きさの工夫が必要です。

そして生活の中心となるリビングは、
明るく開放的にしたいと誰しもが思い、
多くの場合、大きな窓を設置します。

けれども実際に暮らしてみると、
外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしということも。

そうなってしまっては悲しいので、

道路や隣家からどう見えるのか

を事前に確認しておくことも重要です。

 

まとめ

 

窓は、家の設計において重要な要素です。

自然光の採り入れ方や通風、
窓の性能や形状、
プライバシーの確保など、
多角的に考えることは不可欠なのです。

より快適で機能的な家とするためには、
窓の使い方について十分に考え、
確実に設計に反映させましょう。

 

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誰にでもわかるように解説します。

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