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家づくりコラム

風水害に備える新築住宅の設計ポイント【家づくりで後悔しないために!㉙】 

近年、日本各地で頻発する台風による風水害は、人々の生活に大きな影響を与えています。
新築住宅を計画する際に風水害に対する備えを考慮することは、住まいの安全・安心を確保するために欠かせない要素です。

2024.08.30

土地の選定

 

新築住宅を建てる際、まず考慮すべきは土地の選定です。

河川までの距離や土地の高低差などの把握とともに、地域のハザードマップを入手し、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを事前に確認することが重要です。

ただし建築地が決まっていて、そこがリスクが高い地域である場合には、地盤の高さが重要な要素となるため、盛土によって地盤面の高さを上げたり、建物の基礎高さを通常より上げることで、水害時の浸水リスクを軽減させる必要があります。

 

基礎と外壁

 

基礎部分や外壁に水が浸水しやすい素材を採用することは、現代ではほとんどありませんが、より耐水性の高い素材を用いることで安心感が高まります。

また、建物の形状が複雑な場合は、風雨が一部に集中して大きな影響が及ぶ可能性もあるため、できる限りシンプルな形状の方が望ましいと言えます。

 

屋根の形状と素材の選定

 

台風による強風対策として、屋根の形状や素材選びは重要な要素です。

屋根の形状も建物の形状と同様に、風の影響を受けにくいシンプルな形状が推奨されます。

また、瓦やスレート、金属など、素材によって重量や耐久性は異なり、それぞれにメリットとデメリットがありますが、特に強風対策としては屋根と建物の接合部分が重要な要素となるので、留意が必要です。

 

窓・扉の強化とシャッターの設置

 

窓や扉は、台風時に最も風圧を受けやすい部分です。

特に面積の大きな掃き出し窓は、飛来物による破損リスクも高いため、シャッターや雨戸の設置が暴風雨に対する安心感を格段に高めてくれます。

 

排水設備の強化

 

洪水や豪雨への備えとしては、適切な排水設備の設計が不可欠です。

雨水を迅速に排出できるように、屋根や敷地内の排水路を整備し、水が溜まらないようにすることが重要です。

また、雨樋や排水溝に異物が詰まっていないか、定期的に確認して清掃することも大切です。

 

電源や設備の高所設置

 

万が一浸水した場合の被害を最小限にするために、電気設備や重要な設備機器は地面から離れた位置への設置が望ましいと言えます。

特に電気設備は浸水することによって漏電し、火災を引き起こす可能性があるため、緊急時にはブレーカーを落として電気の供給を遮断することを頭に置いておきましょう。

まとめ

 

風水害に対する備えは、家族の安全・安心を確保するために不可欠なことです。

これらのポイントを考慮し、長期的に安全で安心して暮らせる住宅を手に入れましょう。

 

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