建て時はいつ?
マイホームの建築、購入を考えた時に気になることの一つは、
いつ建てるのが得かという点でしょう。
世間では、
「今建てるとお得!」
とか
「建て時キャンペーン実施中!」
などという文字もよく目にしますが、
本当に建て時なのでしょうか?
建てる人の状況を踏まえず、
一方的に建て時とうたうのはいかがなものか。
外部環境(経済状況など)だけで建て時と判断することはできません。
外部環境と建てる人の状況の両方のタイミングが合致していなければ、
建て時とは言えませんよね。
なのでまずは自分たちの状況を見つめ直し、
今家を建てることに何か障害がないかを考えてみる。
そしてそれと合わせて外部環境にも目を向けて判断する。
結果、家づくりを進めようとなれば、
それが建て時なのではないでしょうか。
需要喚起策に踊らされない
住宅ローン減税、贈与税の優遇措置、住宅支援事業・・・
マイホーム計画を始めると、
私たちの目は数字で彩られた「お得」の世界に引き込まれていきます。
これらの制度を上手に活用することは確かに賢明です。
でも、そのために本来求めていなかった設備に手を伸ばしたり、
家計を圧迫するような借入に踏み出したりすれば、
その後の毎日の暮らしから家族の笑顔を奪ってしまうかもしれません。
国の政策は景気という大きな歯車を回すための手段。
一方、あなたの家づくりは、かけがえのない家族と幸せに暮らすための舞台づくり。
この大きな違いを、心に留めておきたいものです。
「値引き」という名の幻想
大幅な値引きの提示に、胸が高鳴る瞬間があります。
「お得に手に入れた!」と。
でも、その高揚感の向こう側にある真実に、
目を向けてみてください。
なぜ、そこまでの値引きが可能なのでしょうか?
値引き前の価格に水増しされていたり、
会社の事情による一時的な誘いだったり。
ひどい話では契約後、私たちの目に触れない部分で、
部材の変更などが積み重ねられることだってあります。
「値引き」という甘い言葉に酔うのではなく、
真の価値を見極める確かな目を持ちましょう。
何十万円、何百万円の値引きよりも、
何十年と続く日々の暮らしの心地よさこそが、
人生を豊かに彩る核となるのですから。
損得では測れない家づくりの価値
家づくりを損得だけで語ると、
本当に大切なものが見えなくなります。
家を建てる理由はいろいろあるでしょうが、
つきつめていくと、
「家族と過ごす時間を大事にしたい」
というところに行き着くのではないでしょうか。
特に家族に小さな子どもがいれば、
その成長の過程をマイホームで見守りたい、
そういった思いも強くなることと思います。
であれば損得よりも優先すべきものは、
建てた後の生活のはずです。
大切なのはそこで過ごす時間。
値引きなどの甘言にひかれ、
目的を見失った家づくりをしてしまっては、
後悔しか残らない可能性もあるのです。
長い年月を経ても安心が続くことに焦点を当てて、
後悔のない家づくりを手にしましょう!
このコラムを読んだ方へのオススメ記事

人気のコラム
この記事が気に入ったら
いいね!しよう