RC造・鉄骨造のような自由で広い室内空間を実現。 全棟構造計算により安心な家づくり。
今までの安井建設アトリエスタイルで建てさせていただいた木造住宅は、柱と梁、筋交い、金物で耐力を保つ在来工法+ダイライトパネルを貼る工法を取り入れ、南面の大開口にも対応し、耐震性も確保してきました。2014年9月には本格的にパッシブデザイン設計に取り組みはじめ、全棟温熱計算や日照シュミレーションを行い、建物の断熱性能だけでなく、日射遮蔽率や日射取得率といった数値計算も設計スタッフで行うようになりました。
そうしていく中で、南面に今までより大きな開口部を配置し、冬の晴れた日にはその開口部から太陽熱を積極的に室内に取り入れ、日射取得を行うことが光熱費削減につながり、快適性やご家族様の健康に繋がることがわかってきました。(ただし、夏の日差しをしっかり遮ることが出来るよう塀やその他の付属部材で日射遮蔽をするというパッシブデザイン設計の基本は必須です。)
しかし、今まで以上に南面に大開口部を設置しようとすると、軸組みダイライト工法では構造上難しい場合も増えてきました。そこで対応できる構造を探し、出会ったのがこのSE構法でした。SE構法は木造ラーメン構造とも呼ばれる工法です。柱と梁を強固なSボルトにより剛接合することにより耐震性を確保しながら、RC造や鉄骨造などのように自由でスパンを飛ばした広い室内空間を実現できます。また、全棟構造計算をしますのでより安心な家づくりが実現できます。
SE構法が、可能にしたこと
01.LDKの南面のサッシを全開口とすることが可能です。
02.南面全面を開口とすることが可能です。
03.20畳以上の空間に柱が1本もない状態が可能です。
04.オーバーハング部分をカーポート代わりに利用可能です。
05.構造計算をすることで、2階にもコンクリートやコンクリートブロック等重量のある蓄熱体を配置することが可能です。
06.軸組みダイライト工法ではビルドインガレージが1台分もしくは2台だと間柱や壁などが必要でしたが、2台分以上の ビルトインガレージの施工が可能です。
以上がSE構法により実現できることです。さらに今後、設計の自由度は広がっていくことでしょう。設計の自由度のアップとパッシブデザイン手法により、さらなる快適性や健康性のアップを実現していきたいと思います。
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耐震構法SE構法とは?